他の星にはきみがいない


乗りもののなかで本を読むと気持ちが悪くなることが多いので、いつもはなにも持ち歩かないのですが、ときどき気が向くと甘酸っぱい(!?)気持ちになれる本をさがしていることがあります。それでもって、しばらく買おうと想って忘れていたけれど、こんな本を買ったので早速読んでみたのです☆


“ぼくたちはみんなピカピカの傷一つないガラスを心の窓に嵌めて生まれてくる。それが大人になって、親から独立したり、仕事に就いたり、出会いと別れを重ねたりしているうちに、そのガラスに少しずつ傷がつく。時にはすごく硬い心のひとが居て、そういう人が大急ぎでそばを走りぬけると、こっちの心にすり傷が残る。夜の空から隕石のかけらが降ってきて心の窓にぶつかってはねかえることもある。少しずつ傷の跡が増えてゆく。
でもね、本当は、傷のあるガラス越しに見た方が世界は美しく見えるんだよ。花の色は冴えるし、たった1本の草がキラキラ光ることもある。賢く老いた人たちがいつもあんなに愉快そうに笑っているのは、たぶんそのためだろうとぼくは思う。歳をとるって、そういうことじゃないかな。だから元気を出して。
バイバイ。”

“先週からぼくが来ているこの村では、女たちが特別な方法で欲しい服を手に入れる。水辺に行って、そこの岩に魔法のチョークで服の絵を描くんだ。ワンピースとか、ペチコートとか、ぜんぶ等身大で描いて、色もそのとおりに塗る。そしてそのまま1年ほっておくと、水の作用でチョークがだんだん変質して、布のようになる。それをそーっと剥がして丁寧にアイロンをかければ、ちゃんと着られる服になるというわけ。だから、川のほとりに行くと、みんなが描いた思い思いの服の絵が見られるのさ。
でも、最近では流行の変化が早いから、これが欲しいと思って描いた服が、いち年たつとすっかりデザインが古くなっていて、誰も剥がしに来ないんだって。そうやって残された服は、しばらくするうちにまた岩に戻ってしまう。これはそうして残った服の化石。”

最初のは“心のガラス窓”っていうお話し、2番目のは“ワンピースの化石”っていうタイトルがついたお話しで、この本に載っています。
どのお話しも旅先からひとりの女の子に向けて書かれたお手紙、っていうかたちで書かれています。

2つもストーリーを抜粋しちゃっておこられちゃうかもしれないけれど、
わたしはもうひとつ“神さまの本当の名”っていうお話しがとっても素敵だな、と想ったのでした☆(もしよかったら、読んでみてください)。
きみが住む星 (角川文庫)
今日の写真は、窓ガラスに映っていたひかり、です☆☆☆
わたしはやっぱり、やわらかいのとあったかいのと優しいのが好きです。。。

それではおやすみなさい★zzzz(*v_v*)zzZ